特集:光ファイバーとは?

現在、各プロバイダーはADSLから光ファイバーへの移行を強く推し進めています。 CMでも、そういった旨の宣伝をよく見かけるようになりました。
実際、光ファイバーでの接続は、ADSLと比較した場合、優れている点が数々あります。 プロバイダーにとっても、光ファイバーの方が良いといえるところがあります。 それも踏まえて、光ファイバーについて深く触れていきましょう。

光ファイバーというのは、石英ガラス、プラスティックといった材質で構成されている繊維状の物質です。
これをさらに加工し、通信網の形状にして束ねたものが、光ファイバーケーブルとなります。 各プロバイダーは、この光ファイバーケーブルを用いた光通信を主流とするべく普及を進めているのです。

光ファイバーには、2種類あります。
まず、マルチモードです。 これは一般的な光ファイバーで、装飾品に用いられる事もあります。 もう一つは、長距離用のシングルモードです。 どちらを使用するかは、プロバイダーや利用環境によります。

光ファイバーを用いた光通信の事を、「FTTH」と表記します。 FTTHというのは「Fiber To The Home」の略です。
プロバイダーの多くは、このFTTHという表現を用いていますが、中にはFTTP(Fiber To The Premises)を用いているところもあります。 両者の意味はほとんど同じです。

FTTHのメリットは、いうまでもなく速度です。
圧倒的な速度のネット通信が可能なので、もし定期的に何らかのファイルをダウンロードしたり、表示に時間がかかる重いサイトを訪れる場合は、非常に重宝します。 プロバイダーにとっても、料金が最も高く、電話回線を使用しないため、収入源としてはこちらの方がメリットがあります。 そのため、かなり各プロバイダーは光ファイバーに力を入れているのです。

近年では、家庭に電話回線を引かないところが増えてきています。 携帯電話の普及がその要因です。
黒電話と呼ばれた家庭用の電話は、今や一人暮らしの家ではあまり見かけなくなりました。 当然、それは各プロバイダーもよくわかっており、そういったところはADSLより光ファイバーの方がお得、という宣伝を行っています。

光ファイバーを利用した光通信を実際に家庭で利用するには、まずプロバイダーを決め、そこに申込を行います。 そして、NTTが工事を行います。
この時、電話回線ではなく光ファイバーを使うので、ADSLより工事にはかなり時間がかかります。 料金も当然かかるでしょう。 開通までにかかる時間は、早くても1ヶ月、遅いと数ヶ月かかってしまいます。

プロバイダーにとっては、できるだけ早く光への移行を行いたいところでしょう。 そのため、CMをはじめ、光通信の宣伝量はかなりの物があり、主流となっているイメージを植えつけようとしています。
その甲斐もあり、徐々にADSLとの契約数の差が縮まってはきていますが、やはり電話回線を利用するADSLの方がまだ実質的な主流といえます。 工事に時間がかかりすぎる事も要因といえるでしょう。