特集:ADSLとは?

ADSLは2009年現在、最も多くの世帯で利用されているインターネット用の回線です。
各プロバイダーも、この回線を主力商品として扱っている為、基本的にはインターネットに関してさほど知識があるわけではない方で、言葉は聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
ただ、実際にADSLというものがどういうものかということに関しては、意外と知られていないかもしれません。 単にインターネットの接続方法のひとつ、という認識でも特に問題なくインターネット上のサイトを閲覧できますから。

とはいえ、知っておくに越したことはないので、ここでADSLについてご説明していこうと思います。 ADSLは、プロバイダーと契約する際の利用プランにも必ずラインナップされている回線です。
アナログ電話回線を使い、高速でのデータ通信を行うというもので、2000年ごろにサービスが提供され始めてからしばらくの間は、最も高速な回線として非常に大きなインパクトを与えました。
このADSLの登場から、ブロードバンドという言葉が使われるようになったといえます。 そして同時に、インターネットの利用者数が爆発的に伸びたともいわれています。

プロバイダーと契約し、インターネットを利用し始めた人の数は、1998年までは1,000万人台でした。 それが、ADSLが登場した1999年、そして普及しだした2000年に驚異的な伸びを見せ、2000年には4,000万人台と、3年前の4倍の数字に跳ね上がっていったのです。
そして2001年、2002年でも増加の一途をたどり、2003年からは安定した数字になっています。 現在の利用者数は9,000万人とも言われており、実に人口の70%以上にも上る方がインターネットを利用しています。

プロバイダーの数も圧倒的に2000年ごろから増えています。 これはやはりADSLの普及の効果にほかなりません。 いかにISDNとADSLの速度の差が大きいかがわかります。
同時に、料金が接続時間により変動する形態から定額化したことも、普及率を急激に伸ばす役割を果たし、プロバイダーの努力が、インターネットを家電並みの普及率に延ばしてきた要因といえます。

ただ、このADSLにも欠点があり、非常にノイズに弱いという特徴があります。 たとえば、ちょっとした電波の乱れがあると急激に速度が落ちたり、リンク切れを起こしたりします。
また、ノイズの影響を受けやすいことから、NTTをはじめとした収容局との距離が離れると、かなり速度に差が出ます。 こういった問題は、各プロバイダーもいろいろと対策を講じてはいますが、基本的にはその特徴ありきでのサービスといった形で落ち着いています。

現在では、光通信というADSLよりはるかに速度の速いサービスが生まれ、回線も電話回線以外の光ファイバーを利用することから、各プロバイダーはこちらを主流商品として扱っています。
しかし実際は、まだADSLの方が圧倒的に契約数は多く、今なおADSLが日本のインターネットを代表する接続方法となっています。